世界の平和を保つ
今の会社に就職して5年目になるが、ここ半年くらいまともにプログラムを書いていない。新規システムの検討や試験書の執筆ばかりだ。
元々プログラムが好きだー!ってわけではないが仕事としてプログラムを書くのは好き。自分の思い通りになるのは楽しい。
なのにその快楽すら奪われている。自分の妄想したシステムを売りつけることしかしていない。
客ですらどういった機能が欲しいのかを理解していないシステムをあれこれ考えては上司にもう少し予算を~とか指摘され、リスク分を削られる。そして削られた状態で承認され、後輩が開発し、炎上し、サポートをやらされる。
先月分はこんな工数じゃ無理ですけど、僕はサポートしません。といって削られないように牽制したつもりだったのに上司からはわかった。いいよ。とさらっとした返事が返ってきた。
その後、開発では炎上もせずに納品にこぎつけたが納品翌日からメールが飛び交い電話が叫んでいる。異常がバンバン採掘できるらしい。
上司に助けてくれと言われようがサポートしないっていっただろと言いたいところだが、その場合後輩がズタボロにされかねないので助けるしかない。
僕がズタボロにされれば、上司は有休で家族サービスをし、後輩はゲームのために定時で帰ることができる。そう、世界は平和なのだ。